理事長所信

2024年度 理事長所信

 

(一社)久留米青年会議所
理事長 金子宜礼

飛躍

~想いを紡ぎ、未来を創造する~

【はじめに】

私たちはなぜ青年会議所に入会し活動・運動をおこなっているのでしょうか。

 

1949年、明るい豊かな社会の実現を理想とし、東京青年商工会議所が設立され日本における青年会議所運動は始まりました。そして1954年に久留米青年会議所は32名の先輩方により全国で63番目のLOMとして誕生いたしました。それから70年という長い歴史を時代の大きな変化の中で進化しながら継続してきました。それぞれの時代で先輩方がまちを良くするために、自分が成長するために、久留米青年会議所がより良くなっていくために追究し、先頭に立って背中をみせ、熱き想いをもって一年一年が礎となるべく紡いできたものが脈々と受け継がれています。私たちはこの想いを繋いでいきながらまちにより良い変化を与えていかなければいけません。

 

まちづくりを通してひとづくりをおこなう団体。この文言だけが独り歩きしていないでしょうか。久留米青年会議所に入会し活動・運動をおこなっているからには一人ひとりが成長への歩みを進めていかなければいけません。貴重な時間を使ってまちのために活動・運動をしているからにはまちを豊かにしていく必要もありますが、一人ひとりが豊かになる必要があります。久留米青年会議所が紡いできた70年という歴史、まち、家族、仕事に感謝の気持ちをもち主体的に活動・運動をしていくことにより自分の大きな成長に繋げ、一人ひとりがなぜ青年会議所活動・運動をしているのかという答えにたどり着くことができると思っています。

 

【会員拡大】

一人ひとりが成長する機会を掴むためには青年会議所の会員拡大活動の歩みを止めることはできません。今まで紡いできた歴史と青年会議所運動を次代の人に繋げ、久留米青年会議所の運動および発信を力強く展開していくには一人でも多くの仲間が必要です。まちを想い、久留米を愛する人を増やし、多様な人と触れ合い自分が成長する機会を掴むために一人ひとりがなぜ久留米青年会議所に所属しているのかを答えられるようになることが必要です。そして持続可能な組織づくりをおこなっていくために全会員が当事者意識をもって仲間を増やしていく会員拡大活動の仕組みを確立する必要があります。

 

【70周年】

久留米のまちに住みくらす人は約30万人。少子高齢化、若者の流出等があっても人口の減少が大きくないのは外国人の方が久留米に流入しているからです。今いる若い世代の人たちが久留米のまちを好きになり、大学や就職で久留米から離れたとしても久留米に戻りたいと思ってもらえるようなまちを創る。そして久留米に住んでいない人が久留米のまちに触れる機会を創ることが久留米のまちが今よりも豊かになる一助となります。そして豊かな生活を送るうえで芸術・文化・伝統に触れる機会があるというのは非常に大きなことであり、守らなければならないものです。久留米青年会議所には35周年事業でおこなった市民オーケストラが今も継続し市民が身近で音楽を感じられる機会となっています。久留米のまちには多彩な芸術・文化・伝統があります。生活を豊かにするために芸術・文化・伝統を身近に感じられる機会を創造することがまちを元気にする一助となります。生活を豊かにする上で欠かせないものは安全です。昨今の日本では台風による豪雨や洪水、地震等の災害が毎年のように起こっています。久留米市も毎年のように豪雨災害に悩まされており、市も災害対策として治水工事等を進めていますが、市民一人ひとりが災害に対する知識を身に着け豪雨をはじめとした自然災害に対する自己防衛をおこなえるようになることが豊かな生活を送るための一助となります。

 

【ひとづくり】

青年会議所活動・運動はひとが主役です。新入会員として最初に配属されるのがアカデミー委員会です。青年会議所でしか学べないもの、仲間になったひととの絆を構築し、これからの時代を担うひととして成長していくもとを築いていきます。修練・奉仕・友情のもと、参加する喜び、楽しみを感じていくことが次代を担う青年経済人に必要となります。

久留米青年会議所は地域社会をリードする存在であるべきです。そのために久留米青年会議所として何をしていくのか、これからも地域社会に必要とされる団体であるためにどうあるべきかを考えていく必要があります。地域社会に貢献していくことで青年経済人としての成長があります。久留米の未来を創造していくために久留米青年会議所がどうあるべきかを考え会員一人ひとりが未来を創造していく必要があります。

 

【まちづくり】

私たちの活動の地盤となっているのは久留米のまちです。まちを想い、まちを盛り上げる重要なまつりである1月の鬼夜、8月の水の祭典久留米祭りに参画してきました。まつりに参画している人たちの熱量を感じ、これまでの伝統を感じる。そしてまちや関係者の方、先輩方、会員等に感謝しながら会全体でまちを盛り上げることがまちに貢献できるひとつであります。これまでの歴史・伝統をこれからも紡いでいくことがまちの発展はもちろん、次世代の人たちも豊かに生活していくことができる一助となります。

歴史・伝統はもちろんですが、久留米のまちには多くの魅力があります。久留米のまちを探求し、まちの知識を深めることで自分が住みくらすまちの新たな魅力に触れる機会となります。会員が久留米のまちの魅力に触れることだけでなく、久留米青年会議所としても基盤となっているまちの魅力を発信していくことが未来の久留米を創ることに繋がっていくと確信しています。

 

【組織運営】

組織活動を円滑に運営していく上で欠かせない基盤となる必ず存在する組織があります。全会員を巻き込み会が活発に動いていくために思いやりの精神を忘れずに運営していかなければなりません。また、その状況下にあわせた臨機応変に対応していく柔軟さも必要となります。この組織が妥協すると会全体が低いほうへ流れていってしまいます。妥協せず高い目標へ向かって邁進していくことで会全体が盛り上がり、成長に繋がる一年になると確信しています。

 

【おわりに】

私たちはなぜ青年会議所に入会し活動・運動をおこなっているのでしょうか。

私たちは答えが一つではない中で日々様々な選択をおこなっています。選択することは今までの経験から自分で判断しています。自分の生活圏だけの経験ではなく、青年会議所でしか経験できないことを経験することで選択肢を増やすことができ、自分の未来をより豊かなものにすることができます。70年紡いできた想いも、基盤もこの先の未来への飛躍に繋げていける一年にしていく。まちのために活動・運動してきたことが久留米青年会議所にとっても自分にとっても成長する機会となります。自分が豊かになり、まちが豊かになることでその豊かさがまわりに波及し好循環を生み出すことが明るい豊かな社会の実現に繋がると確信しています。

 
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