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理事長所信

理事長所信

2018年度理事長所信

一般社団法人 久留米青年会議所

理事長 田中謙介

 

結(ゆう)

~ひとを結び、まちを結び、みらいを結ぶ~

はじめに

私達は、なぜ青年会議所活動をしているのだろうか、青年会議所活動を行うことで得られるものは何なのだろうか、久留米青年会議所の存在意義は何なのだろうか。

先輩方が作り上げてきた久留米青年会議所は、本年で64年目を迎え、来年2019年には65周年を迎えます。私達は、昨年九州地区大会という大きな大会を主管した成果を受け、本年2018年を65周年、70周年、その後のみらいに向け飛躍する年にすべきであります。地区大会はゴールなのではなく、あくまで通過点です。久留米青年会議所が未来永劫存続し、久留米から必要とされ、会員自身が青年会議所を愛し会員自身が幸せになるためのものでないといけません。その大事な1年だからこそ、今一度足元を見つめ直し、会員が活動する意義を明確に認識しながら楽しく自信を持って活動でき、まちに必要とされるメリハリのついた団体でありたいと考えます。私達の運動・活動は、間違いなく明るい豊かな社会の実現に向けて行われているものです。会員全員が同じ志を持って、迷いなく青年会議所運動・活動を行っていける団体であるべきなのです。

 

ひとを結ぶ

私達の活動の根幹は、「ひと」であります。

2016年、「久留米青年会議所はまちづくりを通してひとづくりをする団体」という共通認識を持ちました。そして、今この瞬間も拡大活動を行っています。これまで先輩方から受け継ぎながら、様々な会員拡大の手法を用いて活動を行ってまいりました。本年度は、2016年度より行っている拡大方程式を改めて考え、久留米青年会議所における真の全員拡大ができるよう拡大手法を検証、実行することが必要です。動けば何かが変わります。会員拡大の成果である新入会員の人数の結果はもちろん大事ですが、会員の多くが面談の機会を得て、自分自身で久留米青年会議所の魅力を語り、伝え、拡大活動の経験をすることも重要です。会員拡大活動は、青年会議所の最大の継続事業です。我々の同志が増えることが真のまちづくりに繋がることを念頭に、この活動は自分達のためであることを常に意識する必要があります。

そして、久留米青年会議所には、新入会員として同志となった会員が所属できるアカデミー委員会という素晴らしい環境があります。個人の青年会議所活動が今後どうなるかは、所属するアカデミー委員会に依るところが大きいと言っても過言ではありません。青年会議所でしか気付けないもの学べないもの、青年会議所でしか築けない絆等をしっかりと共有し、次年度以降活き活きと活躍できるような素晴らしい人財となる素地を作る必要があります。そのなかにおいても、新入会員の皆様の青年会議所という組織に関する知識が無いからこそ出てくる凝り固まっていない発想や感じる違和感を大事にし、会員全員の成長に繋げることも重要です。何よりも会員が修練・奉仕・友情の三信条を念頭に置き、青年会議所の意義を感じつつも、まずは活動に参加する喜び、楽しみを感じることが必要です。

そして、その絆を更に会員相互で強固にできる環境が久留米青年会議所にあります。青年会議所は、私達個人の取り巻く環境が良好な時に支え合うことはもちろん、悪化した際も支え合える人間関係を構築できる他にない団体であります。ひとの繋がりは人生において非常に重要な要素です。青年会議所に所属をしなければ培うことのできない一生涯の絆がここにはあることを改めて認識し、共有する必要があるのです。また、我々久留米青年会議所は、毎年、鬼夜、水の祭典久留米まつりに参加、参画しています。その意義を感じ、私達がこの祭りの存在価値を上げ、引っ張っていかなければなりません。久留米青年会議所でないと体感できないことであることを今一度深く考え、参加を迷うものではなく、全員を巻き込み参画することが必要であり、そこから生まれる素晴らしい絆も感じる必要があります。

ひとを迎え入れ、ひとを育て、ひとと強く繋がることで、私たちの活動の根幹である「ひと」が結ばれるのです。

 

まちを結ぶ

私達の活動の場は「まち」であります。

昨今、私達が住まう地域の近郊においても甚大な災害が発災しています。まちづくりを行い、まちに必要とされるべく活動している青年会議所に所属する私達は、有事の際こそ青年会議所として力を発揮する必要があります。もちろん、久留米市としてのまちの特性、久留米青年会議所の特性があり、各種連携が必要ないことも考えられます。しかしながら、今後も続くであろう災害が久留米で発災しないとも限らない今、地方自治体・各種任意団体等と繋がりを持ち、関係性を持つ必要があるかを検討し、構築する必要があります。そこには、青年会議所としての縦と横の繋がりを活かし、有事の際のLOM間の相互連携等を検討することも必要です。また、有事の際に限らず、久留米のまちと私達の関わり方を改めて考え、あるべき関係性を検証・構築する必要があります。

そのためにも、久留米青年会議所として活動する私達は、自分達が住み暮らし、働き、活動する久留米のことを知るべきです。私達は日々に忙殺され、久留米のことを腰を据えて考える時間を持つことができていないように感じます。また、久留米で生まれ育った会員、そうでない会員、久留米のことをよく知る会員、そうでない会員、と様々であり、まちの見方、捉え方も様々です。情報が溢れている現在、インターネット等で調べれば、久留米に関する莫大な情報を得ることができます。しかしながら、まちづくりを行う私達は机上の知識のみで自信を持ってまちで活動できるはずもありません。久留米のまちの知識を深め、机上にない久留米に触れることが必要であり、そのなかでも、久留米青年会議所に所属しているからこそ可能となるまちへの接し方を、考え発信することが必要です。

さらに、私達は、この久留米のまちから求められる団体でなければなりません。先輩方も当時、様々な環境のなかで久留米市民オーケストラを立ち上げられました。この市民オーケストラを現代の久留米青年会議所なりに読み取り、まちづくりの在り方を考える必要があります。青年会議所は市民意識変革団体です。私達はまちからどう見られるべきか、どのような存在であるべきかを考える必要があります。そのためには、私達自身がスキルアップし、成長し、自分たちが活動する目的、活動し続けることで何を得ることができるのかを知り、考えることが必要です。久留米のまちに存在感を示し、まちから求められる団体となるために久留米に発信する取り組みの継続により、会員自身が青年会議所を愛し、青年会議所に誇りをもつことができ、周りの人々に発信し、久留米青年会議所の存在価値を上げることに繋がります。

まちと繋がり、まちを知り、まちから求められることで、私達の活動の場である「まち」とが結ばれるのです。

 

みらいを結ぶ

私達のこれからを託すのは「みらい」であります。

久留米青年会議所は久留米のリーダーであるべきであり、青年経済人として久留米を引っ張っていくべき存在であります。そのためには、私達が活動する意味、意義を考え、久留米青年会議所が未来永劫久留米から必要とされるためにはどうあるべきか、未来に向かってどうあるべきかを考える必要があります。また、65周年を見据え、久留米青年会議所としてどのような組織で65周年を迎えるべきか、65周年をどのような一年として過ごすべきかを事業単位で考え来年を迎える必要があります。さらに、今後の活動を行うなかで、国際の機会を模索することは重要です。現在交流している新北青年会議所との関わり方を考え、交流を継続し、これからの国際の機会の得方を考え、久留米青年会議所として会員にとって最善の選択をしていく必要があります。

そして、久留米のリーダーとして、久留米のみらいの人財を育成することも私達の担いです。ひとはひとを見て学びます。ゆえに、人財を育成するうえにおいて、私達自身が魅力ある求められる人財になることが必須となります。まずは青年経済人として研鑚をし、リーダーとしてみらいの人財に背中を見せることができる人財になることが必要です。人財の育成においては、様々な切り口があります。久留米には沢山の魅力ある人財が存在します。その対象を明確にし、育成方法を検証し、久留米青年会議所でしか表現、実行できない手法を考える必要があります。そして、それは短期間で完成し、成熟するものではありません。1年間を通し計画的に人財育成の達成の図を明確にして常に実行していく必要があり、それは一過性なものではなく、みらいに提言し続けることが必要です。

そのようなみらいの人財を考えるなかでも子どもの存在は切り離せません。子どもの可能性は無限大です。しかし、子どもの可能性を引き出すための実体験ができる環境が久留米に少ないことも現状です。その現状の検証を行い、子ども達を取り巻く環境を知ることから始まります。子どもが将来、自信を持って夢を描けるような環境が存在することに気付いてもらい、そのきっかけを提供することこそ私達大人の責務です。そして、子どもの育成にEdutainmentの要素を組み込み、久留米青年会議所でしか提供できない体験の場を提供することが必要です。子ども達はグローバル社会を乗り切るソーシャルを身に付けた競争力のある人間となるべきであり、そのような子ども達を育成することが必要なのです。また同時に、今後の久留米青年会議所の対外事業の在り方として、継続性の是非の検証を行うことも必要です。

みらいを見据え、みらいを探し、みらいに繋げることで、私たちの今後を託す「みらい」とが結ばれるのです。

 

出向とを結ぶ

私達の無限の可能性の場は「出向」です。

青年会議所は、必ずと言っていいほど自分の居場所が見つかります。その所以の一つに、世界、日本、九州、福岡、と様々なフィールドで志を同じくする同志が青年会議所運動、活動を行っており、様々な環境、人財を求めることができる無限の可能性を秘めているということにあります。「しっかりと成長させてLOMにお返しします」、「出向者支援をLOMをあげて行います」、という言葉をよく耳にします。しかしながら、実際は個々の活動に追われ充分にはできていないように感じます。出向していただく方々には、出向先での経験をLOMに持ち帰ってもらい、LOMに還元、発信することが必要です。一方、出向していない会員は、出向者から出向メリットを享受するだけでなく、LOMとして本当の意味での出向者支援を行うべきであります。会員が青年会議所というスケールメリットを感じ共有することが必要です。

出向者とLOMとを真の意味で繋げることで、私達の無限の可能性の場である「出向」とが結ばれるのです。

 

会をきびる

私達の活動の基盤に必要なものは「会」を結ぶことであります。

組織活動を成功させるためには、会の運営、会の下支えが必要です。久留米青年会議所には、それを毎年変わらず会を支え続ける組織があります。そこには、助け合いの精神、忘己利他の精神が存在します。本年は、昨年と比較すればLOM事業に専念できる一年であります。だからこそ、会を引き締め妥協のない運営をする必要があります。組織をつかさどる組織が盛り上がる組織であれば、必ず周りの組織も盛り上がり、周りが自然とついてくる組織となります。青年会議所の基本理念である三信条を改めて読み解き、それに則った、強く、楽しく、助け合う組織である必要があります。下支えが故に困難も予想できますが、だからこそ会を担うことにプライドを持ち、会員全員を巻き込み、会員同志が互いに感謝し合う関係を率先して創出していかないとなりません。

会の中を真の意味で繋げることで、私達の活動の基盤に必要な「会」がきびられるのです。

 

おわりに

青年会議所は、40歳までの限られた時間を濃密に過ごすことができ、リーダーシップを学ぶことができる団体です。また、得意分野だけでなく、あえて遠回りして汗をかいて取り組むことで、違う角度、側面から物事をはかることができ、学びの場を求めれば無限の可能性を持っている団体です。利害関係の無い個人が同じ方向を向いて同じ目的を持って行動するからこそ、この年齢からできる強い絆が生まれ、一生続くものとなり、これは青年会議所だからこそ得られる人との繋がりであると確信できます。

青年会議所は間違いなく素晴らしい団体です。

俺が俺がの「我(が)」を捨てて、お陰お陰の「下(げ)」で生きる。

この「忘己利他」の精神を皆で共有し、一人ひとりが人の気持ちが分かり、喜び、痛みの分かる、人の心に寄り添える人財となるよう、また、青年会議所がまちから必要とされ、みなさんが誇りを持って充実した運動、活動ができるよう、何をおいても「ひと」に主眼を置き、同志として大きく運動、活動できる組織を目指しましょう。

ひと、まち、みらい、出向、会を結うことにより、私達が改めて一つになり、助け合い会員自身が楽しく活き活きと活動できる団体になる、そしてこうした結う力がまちにも波及することで、明るい豊かな社会の実現に近づくものと確信します。